おしゃべりばぁば 10話

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おしゃべりばぁば 10話

2022/12/17

おしゃべりばぁば 10話

細胞の中もリサイクル

今年はサッカーワールドカップを応援していました。

勝ったりした日には、免疫系も活性化しそう❕

 

さあ年末です。

断捨離も大掃除も、する気はあっても進みません。

困ったものです。。

 

ニュースでペットボトルを100%ペットボトルにすることができる技術を紹介していました。

ペットボトルはリサイクルされ、服やシートなどに生まれ変わっていることはよく知られていますが、完全なリサイクルとは、ペットボトルからペットボトルに生まれ変わることでした。

 

でも、ゴミとして出されるとき、飲み物が残っていたり、キャップやラベルが残っていると、これを取り除く手間が大変で、ペットボトル100%リサイクルができなかったそうです。

 

ところが、ペットボトルを、分子まで分解して不要なものを取り除く技術が開発されたのです。

ゴミとなるはずだったペットボトルが100%新しいペットボトルの材料となるのです。

焼却しなくてもいいから、もちろん地球の環境にも良い。

 

不要なものをゴミにするかそれを資源にするか?

ゴミ処理は地球にとっても私たちの生活にとっても、大切なテーマです。

 

ところで

体の中でも同じようにリサイクルが行われています。

 

掃除をしなければゴミが溜まって汚れてくるというのは、身の回りでも、細胞の中でも同じです。

細胞の中のゴミとはタンパク質が変性した小さな固まりです。

 

不良な、不要なゴミが溜まると細胞として生きていけなくなります。

 

ところが、細胞の中ではゴミができればそれを処理したり、ゴミとなる前に取り替えたりするシステムがちゃんと備わっているのです。

 

ところで、私たちは食事からいろいろなタンパク質を摂ってそれを胃や腸でアミノ酸にまで分解し、体内に取り込みます。

 

毎日、どのくらいのタンパク質を食べているのかといえば、大人の人は1日50~70g食べています。

100gの肉に含まれるタンパク質は約20g、卵1個に含まれているタンパク質は約5g~6g。

 

ところが、私たちの身体の中では1日に200gほどのタンパク質をアミノ酸に分解しているそうです。

 

口から入るタンパク質は約60gですから、足りません。

その不足分はどこからか調達しなければなりません。

それは、体の中のタンパク質を使うのです。

 

 

細胞の中では、役目を終えて不要になったタンパク質や、傷ついたり変性したタンパク質は分解され、リサイクルされているのです。

ずっとずっと昔から体の中では、リサイクルシステムが出来上がっていたのです。

 

体の37兆個の細胞が生き生きと、本来の活動をしてくれると、健康でいられます。

 

細胞にも寿命があります。

 白血球は3~5日

 皮膚は1ヶ月

 赤血球は120日

 骨は2~10年

 脳(神経)はほぼ一生

 

寿命の長い神経細胞など、一生使いつ続けなければならない細胞ではゴミが溜まらないように監視してもらいたい。

 

脳の中でタンパク質がゴミ(アミロイドβ)になって溜まってしまうと、アルツハイマー病の原因にもなります。

 

また、神経細胞のミトコンドリアがゴミになると、パーキンソン病の原因にもなります。

細胞には寿命がありますが、細胞の中は絶えず、ゴミ掃除が行われて、清浄化されています。

 

体の仕組みはみごと!です。

知れば知るほど感動ものです。

 

今年も1年間黙って働いてきれている体の37兆個の細胞に感謝して、できるだけ傷つけないような心がけで生活していきたいものです。

 

  今日の体に感謝、未来の体に思いやり

 

インフルエンザと新コロナのウイルスが混在する冬のようです。

気を引き締めてまいりましょう。