徳島の漢方薬局”薬のかわむら”【糖尿病相談】 血糖値とインスリン

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徳島の漢方薬局”薬のかわむら”【糖尿病相談】 血糖値とインスリン

2023/01/11

徳島の漢方薬局”薬のかわむら”【糖尿病相談】 血糖値とインスリン

血糖負債・血糖値スパイク対策

以前より太ってきた方や、健康診断で引っかかった方も少なくないのではないでしょうか?見た目や体重に表れない「血糖値」が高くなっている方は何を注意すればいいのでしょうか。血糖値の高い状態が続くと、少しずつ「血糖負債」となっていき、糖尿病やその合併症などの病気を引き起こすリスクが高まってきます。

 

 

血糖値とインスリンの関係

食事で摂取した炭水化物などの糖質は、体内で消化吸収され、ブドウ糖(グルコース)となって血液中に入り、エネルギーとして使われます。この血液中に含まれるグルコースの濃度のことを、「血糖値」といいます。食後は誰でも一時的に血糖値が上昇しますが、通常は膵臓から分泌されるホルモンの一種、インスリンの働きにより食事をしてから約2時間程度で正常値に戻ります。

 

<インスリンの種類は2種類>

インスリンは常に一定量分泌されて糖の代謝を調節する「基礎分泌」と、食後に急上昇した血糖値を下げるために分泌される「追加分泌」があります。追加分泌が低下し、インスリンが十分に働かなくなると、食後2時間を過ぎても血糖値の高い状態が続くことになりますが、血液検査を受けたり、血糖値測定器などを用いなければ、自分の食後血糖値を知ることはできません。

 

高血糖値を放っておくことで起こりうる代表的な症状

●血糖負債

 知らず知らずのうちに血糖値が高い状態が続き、病気のリスクが蓄積することを、借金に準えて「血糖負債」と呼びます。借金が増えれば増えるほど返済が困難になるように、血糖負債も蓄積すればするほど健康な状態に戻すことが難しくなります。

 

●血糖値スパイク

 食後の血糖値の急上昇と急降下を繰り返す状態を指します。血管に大きな負担がかかり、動脈硬化を進行させる要因になるほか、心臓病や脳卒中、下肢の動脈疾患など様々な病気のリスクを高めます。

 

●糖尿病

 慢性的に血糖値の高い状態が続く代表的な生活習慣病のひとつです。糖尿病は、網膜症、腎症、神経障害といった3大合併症をはじめ、重篤な合併症を引き起こします。

血糖負債や血糖値スパイクにならないために

血糖負債や血糖値スパイクは、食後の高血糖が続くことから始まります。その状態が続くことで最終的に過去1~2カ月の平均血糖値に相当するHbA1cの値が上昇します。そこで血糖負債を防ぐために必要になるのが、食後血糖値の上昇を抑える生活習慣であり、過食と運動不足を防ぐことが基本となります。また、血糖値スパイクに気付くためには、食後にHbA1cの値検査・測定を行うことが確実ですが、食後に強い眠気が続く、食事からしばらく経った後に異常な空腹感や冷や汗、身体のだるさを感じるなどの症状が現れる場合もあります。

血糖値を下げるために

血糖値を下げるためには、GI(血糖上昇指数)の低い食材がおススメです。

※GI値…Glycemic Indexの略で、食後血糖値の上昇度を示す指標のことです。食品ごとにGI値が設けられており、GI値が低い食品は血糖値の上昇を穏やかにします。

特徴は、①食物繊維が多い、②酸味がある、③精製されていない炭水化物など…

 

 

 

  • ところてん GI:11
  • もずく   GI:12
  • ほうれん草 GI:15
  • ひじき   GI:19
  • レタス   GI:23
  • 大根    GI:26
  • エリンギ  GI:28
  • いちご   GI:29
  • 玉ねぎ   GI:30

など。