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徳島の漢方相談薬局”薬のかわむら”【歯周病相談】 中耳炎との関係

2022/03/19

中耳炎とは

中耳炎と口腔内環境

菌などの侵入によって中耳に炎症が起こる病気であり、多くは急性中耳炎のことを指します。

 

基本的には細菌感染症であることが多いですが、ウイルス感染、膠原病の場合もあります。

 

<症状>

耳に激しい痛みや、発熱、耳だれなどの症状がある。

 

<治療>

治療には鎮痛剤や抗菌薬を使います。また鼓膜を切開して発熱、耳痛を防ぐ場合もあります。

放っておくと「滲出性中耳炎」や「慢性中耳炎」になることもあるので注意が必要です。

 

※中耳とは…耳の鼓膜から奥のことをいい、中耳腔、耳小骨、耳管からなる。鼓膜から内耳(三半規管、蝸牛、前庭=耳の最も内側)へ空気の振動(音など)を伝える働きをしている。

※膠原病とは…全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称

※滲出性中耳炎とは…鼓室(鼓膜の奥の部屋)に水がたまり、鼓膜の振動が悪くなり、難聴となる病気。痛くない中耳炎なので、なかなか気づかれないことも多い。

※慢性中耳炎とは…急性中耳炎を繰り返し引き起こしたり、外傷等によって生じた鼓膜の穿孔が、閉鎖せずに残存したために起こる中耳炎のこと。

 

 

<中耳炎は唾液中の細菌によって起こる>

鼻の奥の部分と中耳は「耳管」という細い管で繋がっています。中耳炎は鼻の奥にいる細菌が耳管を通って中耳に感染すると起こります。この細菌とは主に唾液の中の菌です。中耳は外耳と鼓膜で仕切られているため病原体が外耳側から入ることはありません。

実は唾液によって内側から感染するのです。子どもは耳管が短く傾斜もなだらかなため、細菌が中耳に到達しやすくなっています。そのため中耳炎は5、6歳までの子どもに多いのです。

中耳炎の起因菌としては、インフルエンザ菌(インフルエンザウイルスとは別もの)、肺炎球菌の2つが最も多く、これらの細菌では抗生物質に対する耐性化が進んできて問題となっています。また、習慣的に鼻すすりを行っている場合は、中耳が陰圧になるため細菌を吸い込みやすく中耳炎を引き起こしやすくなります。鼻吸引、鼻をかむ、鼻の洗浄は中耳炎を予防する一つの手段であることが証明されています。しかし鼻水というのは、身体を守る反応の一つです。薬を使って鼻水を止めてしまったり、過度に吸引して取り除いたり、鼻の粘膜を傷つけてしまうことは、かえって症状を悪化させる恐れもあります。

 

<中耳炎の対策>

中耳炎の多くが風邪によって生じるので、まず風邪を予防することが大切です。もし風邪をひいてしまったときは、中耳に細菌が到達する前に早く治すことが重要です。なにより風邪対策にも必要なことは口腔内環境を整え、細菌やウイルスを寄せ付けないことです。

 

中耳炎は急に起こることが多く、ピークは1週間くらいで、痛みや熱がでることもりますがこれも一晩か、2~3日でおさまります。しかしこれで治ったわけではありません。痛みがなくなっても鼓膜の奥の膿はたくさん残っているので、鼓膜が動けず聞こえにくくなります。その後、ゆっくり膿が抜けていって聞こえが戻り完治します。

大事なことは、痛みがとれても完治しているわけではないということです。なんとか腫れのピークを過ぎたと考えてください。中耳炎は適切な治療やケアを行わずに放っておくと、何度もくりかえし発症してしまいます。

 

口腔内からの感染を防ぐには唾液をキレイにすることが大切です。なぜなら口は耳、鼻、喉と繋がっているので、肺より上の部分、いわゆる上気道全体に影響するからです。

口腔内も腸内と同様に、善玉菌、悪玉菌などが共生しており、この細菌叢を「口内フローラ」と呼びます。腸の中に次いで細菌数が多いのが口腔内です。

唾液中の善玉菌が悪玉菌を抑制することで、中耳炎、扁桃腺炎、副鼻腔炎など、上気道で起こる様々な病気予防を期待することができます。つまり、中耳炎の予防にはストリプトコッカスサリバリウスK12菌が非常に有効であることがわかっています。K12菌が増殖すると口腔内の免疫力があがり、唾液の中の悪い菌を抑制することで喉の痛みや中耳炎、上気道炎を予防することができます。
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