徳島の漢方相談薬局”薬のかわむら”【認知症相談】 良い食とは③
2022/01/17
徳島の【認知症相談】漢方薬局”薬のかわむら” 腸と認知症
腸の力で認知症予防
「認知症になりたくない」と思って相談に来ていただく方が多くなりました。
2025年には3人に1人が認知症または予備軍になると厚生労働省は発表しています。
ところが認知症に対する有効な治療法がなく、予防と発症後の進行を遅らせることしかないのが現状です。
数多くの世界的な製薬メーカーが認知症の根本治療の研究開発からの撤退を表明しています。
(薬が作りにくいのはアミロイドβタンパクが沈着し始めてから症状が出るまでの時間が長いこと。また神経細胞が壊れてから沈着したアミロイドβタンパクを取り除く薬を使っても遅いことが分かっています。)
そんな中で私たちにできる事は、自分で予防すること!
国立長寿医療研究センターの佐治直樹副センター長らの研究で”腸内細菌と認知症の関係性”が明らかになりました。
- 認知症患者の腸内細菌叢の中には、バクテロイデスという常在菌が明らかに少ないことが分かりました。腸内細菌のバランスが崩れているのです。
- 認知症の60%以上を占めるのが、アミロイドβタンパクが脳で沈着するアルツハイマー病。このアミロイドβタンパクを分解する酵素ネプリライシンというのがあるのですが、過度のストレスと食生活の乱れで酵素の活性が低下することが分かりました。
また、認知症とは脳神経細胞の伝達が邪魔されて起こっています。
この認知症の低下を抑制してくれるのが、「短鎖脂肪酸」という物質。
この「短鎖脂肪酸」は腸内細菌(善玉菌)がオリゴ糖や食物繊維を発酵してつくります。
しっかりとした認知機能を保つには、バランスの良い腸内細菌と食物繊維が必要になってきます
。
日常生活で軽い運動を取り入れながら適度な量のバランスの摂れた食事が認知症に繋がることはまちがいありません。