アトピー③~ステロイドについて~
2016/01/06
【ステロイドについて】
「ステロイドは、良くない」
「ステロイドは、怖い」
「ステロイドをずっと使ってるけど、やめたら悪化する」
「ステロイドの副作用が怖い」
「ステロイドをやめたい」
当店にいらっしゃる患者さんからステロイドについて、
様々なお声をいただきます。
「薬剤師」と「元アトピー患者」の両方の立場から、お話しますね。
【ステロイドとは】
ステロイドとは…物質を化学構造で大きく分けたときの総称です。
化学構造にステロイド環を有するもの全てを言います。
ですので、コレステロールもステロイドの一種になります。
塗り薬として、処方されるいわゆる「ステロイド」はその中でも
「ステロイドホルモン」に分類され、その中でも、
副腎から分泌されるホルモンを「副腎皮質ホルモン」と言います。
アトピーの時に処方される塗り薬(外用薬)を特に
「外用副腎皮質ホルモン剤」といいます。
ここでは、アトピーの話なので、外用(塗り薬)を中心にします。
ステロイド(外用副腎皮質ホルモン剤)の主な作用は、
①強力な抗炎症作用
②免疫抑制作用 です。
アトピーでは、この『抗炎症作用』を期待して処方されます。
ここで分かるように、ステロイド(外用副腎ホルモン剤)は、
炎症を抑えると同時に、免疫も抑えてしまいます。
要するに、
長期間塗り続けると他の菌による攻撃のダメージを受けやすくなるのです。
そして、薬というのは、
外用(塗り薬)といえど少なからず体内に吸収されます。
ですので、長期間の使用はオススメできません。
内服(飲み薬)ほどの副作用はでないかもしれません。
しかし、体内に吸収されているということは、憶えておいてください。
どういう使い方がいいのか…
2~3日、長くても1週間ほど塗って、様子をみてください。
それで、治るようなら問題ないです。
しかし、ほとんどの場合、薬を塗るのをやめると、再び悪化します。
なぜでしょう…。
それは、根本の解決をしていないからです。
ブログ アトピー①
↑参照してください。
アトピーの皮膚の症状は、体内に原因があることが多いです。
特に、腸!!
その他の原因は、
①生活習慣
②生活環境
③ストレス
④心の持ち方
です。
私、個人の意見ですが、ステロイド(外用副腎ホルモン剤)は使い方が非常に大切。
ステロイド(外用副腎ホルモン剤)の良い所、悪い所を
充分理解した上で使用すべきだと思います。
上記にもあるように、長期間の使用はオススメできません。
体の中の機能が整ってくれば、
ステロイド(外用副腎ホルモン剤)は必然的に必要なくなります。