おしゃべりばぁば 14話
2026/03/21
sakura
さくら
春らしい風が吹き始めました。
子どもたちはそろそろ春休み。
三寒四温の中であったかい日は、
なぜか元気が湧いてくるのは、
芽吹きのエネルギーのせいでしょうか。
桜は日本人の心を捉えて
ワクワクそわそわさせてくれますよね。
開花宣言はソメイヨシノ。
いっせいに咲くソメイヨシノの中で、
日本中あちこちで一本桜があります。
私がいつか見たいと思っていた桜があります。
岐阜県の根尾村の桜です。
つぼみは薄いピンクですが、
満開になると白色に変わり、
散り際には淡い墨色を帯びるという。
ちょっと幽玄な空気が漂っていそう!
その名は、根尾村の薄墨桜です。
春が近づくと、
なぜか宇野千代さんの本を読みたくなります。
90歳を過ぎても「私 死なない気がする」と
最期まで気持ちが充実していた
宇野千代さんのエッセイは
小粋で生活を楽しむヒントがいっぱいです。
その中でこの薄墨桜を知るのです。
根尾村の薄墨桜は1500年以上も生きている
老木です。戦後まもなくの頃、
当時の文部省から、「あと3年で枯れ木です」
と宣言されていた。
老木の大きな根はほとんど枯れていたのです。
シロアリがつくほどに。
わずかに活力が残っている老木の幹に200本以上の
若い枝を根接ぎし、手当てを繰り返しました。
その時、この老木を蘇らせたのが前田利行さん。
お医者さんですが、盆栽の名人。
その特技を桜復活に活かせるのではないかと、
名乗り出てくれたそうです。
この前田さんは徳島の人だそうです。
なんか嬉しいですよね。
こうして薄墨桜は生命を繋げることができたのです。
その後、
また弱って行く薄墨桜に出会った宇野千代さんが、
前田利行さんの技を借りてもう一度復活させるのです。
今、大きな老木は自ら生きられないのですが、
若い枝のエネルギーを借りて、
蘇らせたいと思った人達の活動と手当てで、
今年もいっぱいの花を付け、
きっと大きな羽根を広げたような姿を
見せてくれることでしょう。生命の逞しさを感じます。
我が家の小さな桜の木も蕾をふくらませています。
♪♪桜のつぼみもふくらんで、
早よ咲きたいと待っている♪♪
今年はどこの桜を見に行こうかと、
計画されている方も多いかと思います。
春を満喫してくださいね。